PROLOGUE はじまり……

24/28
前へ
/158ページ
次へ
そして、先生は俺に最後の質問を投げかけたのだ。 「絶対とは言わないが、今まで以上に勉強しないかったら合格(うか)らないぞ。不合格の時に『受けなければ良かった』という後悔をしないか?」 「はいっ!」 俺は即答していた。 そして、先生はあきらめた表情を見せながら 「なら良いぞ。がんばれ!」 先生はこの無謀な決定を下したのだ。 「はい!!頑張ります!!」 俺は喜びの余りに席から立ち上がり先生に深く礼をして、感謝の言葉を伝えた。 「そうなると、いつまでも学校にいるわけにはいかないだろう。面談はこれで終わりにするから君は早く帰りなさい。」 先生は笑顔でそう言った。 そして、俺は先生に再び返事をし教室をあとにしたのだ。
/158ページ

最初のコメントを投稿しよう!

22人が本棚に入れています
本棚に追加