刃と刀

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俺は唖然とした・・・。 昇降口は何か鋭い刃物のようなもので、切り刻まれた跡で埋め尽くされていた… 窓ガラスも全て割れ、昇降口は見るも無惨な姿になっていた…。 そんな中、驚きもせず… 「どこに居るかな?」と、のんきに探している奴が一人…。 まったく…迷惑なものだ…。 すると、「お!いたいた!」 と、辰が指を指した先には…。 さっき俺を襲った奴と、もう一人…。 右手に日本刀、左手に鞘を持って戦う、俺と同じ制服の男が…。 「!!?」 俺は声にならない声を上げた。 だって、そこで戦っている男は…この学校の生徒なら誰でも知ってる… 生徒会長、千葉雅樹(ちばまさき)だからだ…。 辰は俺を見て…。 「驚いたか?まぁ無理もない…。」 「あいつも俺達の仲間だ、だが能力者では無い…。」 はぁ? よく分からない事を言うな、こいつは…。
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