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千葉雅樹・・。
生徒会長のくせに、髪の毛は金髪、言葉遣いも結構悪いが、生徒会で一番の働き者と賞された男だ。
周りとあまり交流を持たないため、俺はあいつの事をよくは知らない。
だから…。
あそこで戦っているのはかなり意外だった…。
辰は話始めた…。
「桐崎は刃の能力者なんだ、全身凶器ってとこかな…」
「だが…、雅樹は能力者の家系に生まれてはいるが、まだ目覚めてはいないんだ…。」
「どうして?」
俺は聞いてみた…。
辰は…「さあな、こればっかりは俺でもわからん…。」
「ちなみに…」
まだ続けるか…
「お前の力はそろそろ…」
と、少し意味深な事を言いかけた瞬間…
バキンッ!!っと一際大きな音と共に、俺達の足下に刀の刃だけが、地面に勢いよく突き刺さった!
驚いた俺達はとっさに戦っていた二人の方を見た!
俺は驚いた…雅樹の右手に握られていた日本刀が、根本から折れていたからだ…。
「ふん!これではもう戦えないだろう?出来損ないが!!」
桐崎が叫ぶ…
雅樹は自分の折れた刀を見て、「まだ戦える」と言って、左手に持っている鞘を突き出した。
「ふん!そんなもんでなにができる!!」
と、また叫ぶ桐崎。
そして、桐崎の手刀が雅樹向かって振りかざされた…。
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