9月1日

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「やっときましたね」 辰は教卓の前に突っ立っていた。 えぇ来ましたとも、来てやりましたともさ! んでなんなの? 早く帰りたいんだけど! 俺は心で叫びながら「何ですか?」と聞いた。 「単刀直入に言わせてもらおう………」 「君には特別な力がある、その使い方は君次第だ。」 「じゃっ、気をつけて帰るように。」 そう言いきると辰はそそくさと隣の準備室に去っていった… 「はぁっ?」 思わず俺は素っ頓狂な声を上げてしまった…。 突然呼び出したかと思えば、なんて変なことを言っているんだろう、この人は。 まぁたしかに、もともとなに考えてるのかわからない所があるが、ここまでとは……。 んまぁ、帰って良いって言うんだから、帰ろっかな………。 うん…。 帰ろ帰ろ……。 今思うと、この時準備室まで乗り込んで、詳しく聞くべきだったんだろう。 まさか、この後あんな目に遭うなんてな……。 この日から俺の巻き込まれ人生は始まった…。
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