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「やっときましたね」
辰は教卓の前に突っ立っていた。
えぇ来ましたとも、来てやりましたともさ!
んでなんなの?
早く帰りたいんだけど!
俺は心で叫びながら「何ですか?」と聞いた。
「単刀直入に言わせてもらおう………」
「君には特別な力がある、その使い方は君次第だ。」
「じゃっ、気をつけて帰るように。」
そう言いきると辰はそそくさと隣の準備室に去っていった…
「はぁっ?」
思わず俺は素っ頓狂な声を上げてしまった…。
突然呼び出したかと思えば、なんて変なことを言っているんだろう、この人は。
まぁたしかに、もともとなに考えてるのかわからない所があるが、ここまでとは……。
んまぁ、帰って良いって言うんだから、帰ろっかな………。
うん…。
帰ろ帰ろ……。
今思うと、この時準備室まで乗り込んで、詳しく聞くべきだったんだろう。
まさか、この後あんな目に遭うなんてな……。
この日から俺の巻き込まれ人生は始まった…。
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