ぬくぬく

6/11
前へ
/89ページ
次へ
「蒼星くん」 「やだ」 「蒼星くぅ~ん」 「やぁ~」 なかなかの頑固な貴方は 俺の儚い願い(暖めてくれる事)を聞いてくれそうにもないので こうなったら ここは一旦退いて 自力で温まってから 貴方に目一杯触らせていただくとします…。 「…風呂入ってくるよ」 未だ顔を布団から 出す気配のない恋人に告げて 立ち上がろうとした時 ふふっと笑う気配。 「蒼星くん?」 「あきらめんのかよ~」 もそり、と再登場した 貴方の顔はやっぱり笑っていて 手に柔らかな温もりが あるのに気付く。 .
/89ページ

最初のコメントを投稿しよう!

685人が本棚に入れています
本棚に追加