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「蒼星くん」
「やだ」
「蒼星くぅ~ん」
「やぁ~」
なかなかの頑固な貴方は
俺の儚い願い(暖めてくれる事)を聞いてくれそうにもないので
こうなったら
ここは一旦退いて
自力で温まってから
貴方に目一杯触らせていただくとします…。
「…風呂入ってくるよ」
未だ顔を布団から
出す気配のない恋人に告げて
立ち上がろうとした時
ふふっと笑う気配。
「蒼星くん?」
「あきらめんのかよ~」
もそり、と再登場した
貴方の顔はやっぱり笑っていて
手に柔らかな温もりが
あるのに気付く。
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