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しゃりしゃり……と美味しそうな音をたてながら、史哉はりんごを食べていく。
そんな史哉のぷくぷくしたほっぺを見ていたら………なんとも言えない気持ちになった。
「お母さん、どうしたの?」
史哉の声に、ハッとする。
「どうして?」
「元気ないような気がしたから」
見てないようで、私のほんの少しの変化に気づいていた。
「そんなことないよ~。お母さん いつもと一緒で元気♪」
肘を曲げ、力こぶをつくってみせた。
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