第1章

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しゃりしゃり……と美味しそうな音をたてながら、史哉はりんごを食べていく。 そんな史哉のぷくぷくしたほっぺを見ていたら………なんとも言えない気持ちになった。 「お母さん、どうしたの?」 史哉の声に、ハッとする。 「どうして?」 「元気ないような気がしたから」 見てないようで、私のほんの少しの変化に気づいていた。 「そんなことないよ~。お母さん いつもと一緒で元気♪」 肘を曲げ、力こぶをつくってみせた。 .
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