第1章

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「……でさぁ、次が僕で……………カキーン……って、センター前にヒット打った♪」 ごはんを食べながら、拓哉は今日の練習のときの様子を説明していた。 「すごい♪すごい♪」 「コーチにも誉められた♪」 嬉しそうに話す拓哉。 「お母さん、お母さん……僕もね……先生に誉められた♪」 史哉が負けじと話に入り込む。 拓哉がいい話をした時は、必ず。 史哉は、自分も誉めてもらえる話を持ち出す。 史哉にとっては、最も身近なライバルなのが拓哉だ。 .
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