第1章

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二階に上がり、2人の部屋を覗く……思った通り、2人とも掛け布団を蹴飛ばしていた。 2人の布団を掛け直したが、全く気付く様子もなく……2人共、規則正しい寝息をたてている。 私は、向かいにある寝室を開け……ベッドに入った。 一足先にベッドに入っていたユウ……冷え性の私は、その温かな足に自分の冷たい足をくっ付けた。 「うわっ!!!!相変わらず、冷たいなぁ」 「ユウの子供を生んでから、冷え性になったんだから……責任とって、温めて♪」 逃げる足を追いかけて、再び冷たい足をつける。 「俺のせい?」 「うん(笑)」 そんな他愛もないやりとり。 「ん~……じゃあ、足だけじゃなく…………久々に、全身温めるとするか♪」 そう言い、私の頭の下に腕を入れ………宣言通り、ぎゅ~っと抱きしめた。 不安なことがあったときは、妙に落ち着くこの腕の中。 次に続く行為をなんとなく予想しながらも………忙しいときは、拒否するが…………この日は、すんなり受け入れた。 .
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