確信へ

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咲は意を決して母に聞いて見る事にした。 咲「お母さん、昨日の夜中変な歌聞こえなかった?歯の歌…」 母「えっ、そんなん聞こえなかったわよ」 咲「お母さん、ゴミ箱の中に何探してるの?もしかして私の捨てた歯」 すると母は分かりやすいぐらい、ギョッとした顔して、ゆっくり口を開いた。 母「なんだ…気付いてたのね。あんまり話たくなかったんだけど…」とゆっくり続けて話始めた。 母「うちの家ではね、抜けた歯は必ず次に生える歯への願掛けとして下の歯は屋根の歌、上の歯は土の下に埋めるって決まりがあるの!そうしないよくない事が起きるのよ…」と母は口を濁しながら話した。 咲「やっぱり昨日の変な歌と歯が関係あるんだね。」 母「よくない事を断ち切るには歯を決まり通りのところへやらないと、呪縛はとけないのよ…だから歯を見つけないと」 咲「もしかしてそれって、いつまでにとかあるわけ?」 母「そうね、5日目の夜までに見つけないと…あんたが…」と悲しい表情で目を伏せた。 咲「えっ、もしかして私…殺されちゃうの?」 母「………でもまだ方法はあるわ」
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