「1:12」

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「1:12」

眠りだしてから 時間は1時間、2時間と過ぎた頃… また歯は疼きだした そして 時計を見るとまた 「1:12」 うつらうつらしだすがまた少しすると 奇妙な歌が聞こえ出した。 しかも昨日より少し近い場所で… 何やら1階の玄関先からのようだ。 「ほらほら歯が抜けた♪下の歯は屋根の上♪上の歯は土の中へ♪ちゃんとしないと大変な事に~♪」 よく聞いてみると少し昨日と歌詞が違う。 「歯は大切に♪ゴミ箱捨てたら~♪オラが行くぅ♪キミの歯を全て引き抜きにぃ♪そしたら、キミは苦しみもがく♪血が真っ赤な花を咲かせるまで~♪」 「オラって誰」と咲は思いながら、また睡魔に呑み込まれていった。
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