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「ハッ!」
寝てしまっ…たんじゃなくて……あれ?
「…てかなんかデジャヴ!」
少年は殺人未遂少女を思い出していた。
…意外にかわいかったな……
普通こんなところでブサイクが出てくるのは小説的にもタブーな気がする。
定説に則ってとりあえずかわいいとしておく。
「さて…これからどうしようか…」
少年は半ば落胆しつつ、周りに何もない丘を抜け出そうと歩き出した。
心の赴くまま、とりあえず歩いた。
歩いた…はずなのだが…
「あれ?迷った??」
迷うも何も、そもそも何もない丘なのだから、最初どこにいたのかさえわからない。
しかし歩くしかない少年は、歩き続けた。
歩きつづけたが、途方もないゴールを目指すのはあまりに酷だった。
少年は睡魔に襲われ、歩きながら寝てしまった…
寝て…しまったのだ。
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