RADファンしか読んで面白くない物語

１･携帯電話、マニフェスト

いいんですか いいんですか こんなに人を好きになっていいんですか……

マイクを持ちながらハンドクラップをして、しまいには軽くジャンプまでしている。
ミカは一緒に歌いながら端末を操って予約する。
セプテンバーさん、グーの音、雨音子、ギミギミック、バイ・マイ・サイ、ジェニファー山田さん。
思いつくだけどんどん予約していく。
平日昼間のフリータイムだから、安いし半永久的に歌える。
心配ごとは喉の具合くらいだ。
ドリンクを取りに行くことすらもどかしい。
「迷わずＹＯＵーーーーーー！！！！！！！！！！」
感極まってユウが絶叫し、キイイインとハウッて慌ててマイクのスイッチを切った。
やっぱりユウのRAD熱には敵わないな、とミカは少し呆れた。