2nd

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最初の赤髪と焦げ茶の髪の男が入ってくると、クラス内には昨日の先生と同様歓喜の声が響く。 あの赤い髪の人、かっこよくない?! 僕はあのダークブラウンの髪の人がタイプだなあ。 不良受けっていいよなあ。押し倒してみようか…。 隣のクールくんが、ツンデレだったら……! ざわざわと好き放題言いたい放題の室内に、案の定赤髪の生徒は頬を引き攣らせているし、焦げ茶の生徒は…また目が輝いてる? げっ、オタクかよォ。 二人は当たりだったのに、一人だけハズレとか…マジウケる! 萎えるー。 「はいはい。皆さん静かに。時間もありませんし、三人とも。自己紹介を」 「あ、うっす。…俺は榛原( はいばら) 悠太( ゆうた)。よろしく」 赤髪くんのニカっと爽やかな笑い。その眩しい笑顔に、黄土色の歓声を上げる生徒。 「雨宮( あめみや) 真人( まさと)」 それだけ言って無言で頭を下げる。先程まできらきは輝いていた瞳は、今は面倒くさそうに伏せられている。 そんな反応に、クールだのかっこいいだのと、どこかの女達のようにいちいち反応を示す様は、呆れてため息すら出てこない。 「お…、じゃなくて。僕は秋山( あきやま) 空司( くうし)といいます。よろしくお願いします」 丁寧に名乗って頭を下げたオタク風の転校生。 一瞬の沈黙の後、ぐちぐちと呟かれる悪口。うまいこと、先生には聞こえて無いだろうボリュームだ。 しかしこちらには筒抜けなので、返って居心地が悪い。 .
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