2nd

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「ゴホン!で、こっからが重要。心して聞いてね」 真摯な眼差しで言われ、ごくりと唾を嚥下する。 「前にくうちゃんにだけは言ったけど、此処は特殊な学校でね」 「ああ、それこの学園の内装のことだろ?まあ確かに特殊、って言えば特殊だよな。…てか、兄ちゃん悪趣味」 人差し指をぴっと立てて言うと、悠太と真人は、ああ、と納得顔。 ちなみに兄ちゃんは不満顔で、久遠さんも苦笑い。 「むっ!悪趣味なんて酷いなあ。この学園にいる子の大半は、こうゆう内装が普通だと思ってるよーな子たちばかりだよ」 「えっ、何、じゃあ違うの?」 心外!とばかりに叫ぶと、兄ちゃんはこっくり頷き、苦笑した久遠さんも首肯した。 「じゃあ何が特殊なんすか?」 「うん……。実はさー、ほら、此処は男子校な上に初等部の半ばからは全寮制だろ?」 いや、だろって言われてもそこまで知らない。 だから、適当に相槌を打っとく。 「そこから、大体皆高等部卒業までは此処で生活をともにするんだ。 だけどそのせいか、長年周りに女性がいない環境で育った子たちの恋愛感情は、皆同性に向かうようになっちゃったんだよね」 えええ?! 理事長室内に響く俺と悠太の絶叫。 さすが真人、どんな状況でもれいせ、…あれ、珍しく目が輝いてる? てかそうじゃない! 「み、皆って……女子と付き合ってたりする奴いないんすか?」 「んーいるだろうけど、ほんの一握りだと思うよ?いたとしても、土日くらいしか会う時間ないし、ほとんど長続きしない子が多いみたい」 ていうか、長続きするなんて稀だよ、稀。 あっけらかんと言ってのける兄ちゃんだが、俺たちはまだ話についていけない。 「あ、もちろんノーマルもいるよ」 思い出したように言った兄ちゃんに、俺たちはホッと安堵の息を吐く。 だが、次の言葉に一気に安心感は消し飛ぶ。 「といっても、それも少ないけどね」 「えっ」 「はあ?」 一、二割くらいじゃないかなー?ねぇ、久遠? 困ったように笑う兄に、久遠さんが頷く。 え。じゃ、じゃあ残りは? .
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