2nd

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「学級委員以外はちゃんと並んで話聞いてりゃあ、どこでもいいんだぜ」 そういう康太に続いて指定されたスペースに五人で並ぶ。一番前には、康太の言った通り委員長がいた。 俺が意を決して、その後ろに並ぶと慌てたように他の四人もついて並んだ。 委員長が驚いたようにこっちを顧みたので、ヘラリと笑ってみせると二三度瞬きして、何もいわず前に向き直った。 その反応に呆気に取られたが、邪険にされなかったとしばらくして気づき少し嬉しくなった。 ざわざわざわ、とざわめく会場。開始時刻が迫り、教師たちが多数の生徒を宥めているけれど、事態はほとんど変わっていない。 しかし、 『静かに』 キーンというマイクの音と場を沈める声に、一瞬にして辺りは静まり返った。 この声。 『新入生の方は始めまして。そして他の方はこんにちは。私は生徒会副会長の柳恩寺 奏といいます。以後お見知り置きを。 今回は、私が司会を務めさせていただきます』 やっぱり。 さっき知り会った副会長…いや、奏先輩だ。 じーっと見てると、バチッと視線が絡み合う。 途端に妖艶に笑う様に、あの濃厚なキスを思い出して顔が真っ赤になり慌てて視線を逸らす。 そんな俺を見た奏先輩はクスッと小さく笑みを零す。 その笑顔に、生徒たちはざわざわとざわめきだすが、すでに表情を切り替えた奏先輩に一蹴された。 .
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