2nd

26/26

2853人が本棚に入れています
本棚に追加
/73ページ
* * * * * * * 式はとくに目立った滞りも無く終わった。 最後にあった新生徒会と新風紀委員の紹介のときは、耳がぶっ壊れるんじゃないかってくらいの歓声に正直ビビったけれども。 さすがの委員長も、このときばかりは耳を塞いでいた。 式が終わり、引き締まっていた空気がフッと緩むと同時に康太と凉桜が、教室に戻ろう、と促してきた。 それに反論するわけも無く、来たときと同様に俺には羨望と嫉妬、他の四人は好意を含んだ眼差しに晒されながらも談笑を交わし歩いた。 それからその日は、委員長に学校を案内してもらったり、放課後は理事長室にいって改めてこの学園のことを教えてもらったりとバタバタした一日を過ごした。 委員長に教えてもらった寮につくと、慣れない場所で慌ただしい一日を過ごしたせいで疲れが溜まったのか、ベッドに横になった途端あっという間に眠りに落ちてしまっていた。 .
/73ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2853人が本棚に入れています
本棚に追加