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侑「あ、あのさ…良かったら一緒に帰らない?」
龍「…俺でいいの?」
侑「委員会で最後だったから龍太郎しか居ないし…」
あぁ、どーせ、たまたま…か。
侑「それに、龍太郎とも帰りたいしね、個人的にっ。」
ドキ‥ッ
…期待させないで、知念くん。
胸の高鳴り、どうしてくれんだよ。
龍「…いいよ、」
侑「やった!」
喜ばないでよ、期待しちゃう。
無言で階段を降り下駄箱で立ち止まる。
龍「…あ、」
侑「どうしたの、?」
龍「忘れ物した、」
侑「待ってるから取って来なよっ」
龍「うん、」
俺は階段を駆け上がった。
龍「あ、あった。」
机の奥に入っていたデジタル時計を取る。
弟に誕生日プレゼントで貰った
大切な時計。傷付けられたら困るから
いつもは持って来ないのに
今日はなぜだか持って来てしまった。
時計を左腕に付けて走って廊下に出て
階段を駆け下りた。
一一一一ドンッ
つもりだった。
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