STORY:2 

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  侑「あ、あのさ…良かったら一緒に帰らない?」 龍「…俺でいいの?」 侑「委員会で最後だったから龍太郎しか居ないし…」 あぁ、どーせ、たまたま…か。 侑「それに、龍太郎とも帰りたいしね、個人的にっ。」 ドキ‥ッ …期待させないで、知念くん。 胸の高鳴り、どうしてくれんだよ。 龍「…いいよ、」 侑「やった!」 喜ばないでよ、期待しちゃう。 無言で階段を降り下駄箱で立ち止まる。 龍「…あ、」 侑「どうしたの、?」 龍「忘れ物した、」 侑「待ってるから取って来なよっ」 龍「うん、」 俺は階段を駆け上がった。 龍「あ、あった。」 机の奥に入っていたデジタル時計を取る。 弟に誕生日プレゼントで貰った 大切な時計。傷付けられたら困るから いつもは持って来ないのに 今日はなぜだか持って来てしまった。 時計を左腕に付けて走って廊下に出て 階段を駆け下りた。 一一一一ドンッ つもりだった。  
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