STORY:2 

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一一一一カランコロン 「いらっしゃいませ。お待ちしておりました、森本龍太郎様。」 古びた喫茶店。 そこに一人の同い年くらいの男の人。 髪は明るくて毛先はくるくる。 カウンターには白いマグカップ。 「冷めないうちにどうぞ、」 龍「…あんた、誰?」 「山田涼介、ここのオーナーです。」 山田さんと言う人はカウンターに 置いてあるのと同じマグカップで カプチーノらしき物を啜る。 「…悪いようには、致しません。取り敢えずお座り下さい。」 恐る恐るマグカップの前に座り マグカップの中を見るとミルクで 可愛いクマが描かれていた。 「さて、本題に入りますね。あなたは、2週間寝ていました。」 龍「は?」 「そして昨日、お亡くなりになりました。」 龍「いやいやいや、何言ってんの」 「信じられない、と」 龍「当たり前だ…!!!」 「…カプチーノを飲んでみてください。」 龍「は…?毒とか…」 「…飲んで下さい、」 山田さんの笑顔が不気味で 黙ってカプチーノを啜った。 龍「っ…!?」  
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