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「はぁ…はぁ。」
神殿騎士のレジェットは暗い森の中を駆けていた。
今日中に親友のアルフレッドが書いたこの手紙を森の魔女プリンに届けて指示を仰がなくてはならない。
行く手を野生のモンスターが阻む。
「グェェェェェ!」
巨大熊は巨大な腕でレジェットにつかみかかり、そのまま力任せに握り潰そうとする。
「どけっ!」
レジェットはその熊の攻撃を受ける前に腰の剣を抜き、巨大な怪物に斬りかかった。
銀色の髪の毛が動きになびき、紫色のマントが翻る。
白銀色の流れる一閃のもとに怪物は横真っ二つに切り裂かれ…地面に倒れて動かなくなる。
彼はまさしく白銀の疾風になっていた。
「ふぅ…そんなすんなりとはいかないか。」
疲れた身体にカツを入れるレジェット。
…早くせねば親友のアルが危ない。
剣の汚れを拭き取り、鞘に戻すや彼は長きを疾走した痛みをこらえながら走り出した。
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