無情にも時は過ぎるもの

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かばっていただいたおかげで退学や停学、とならずに済んだんだけど。 でも、またあの人達に会うのかと思うと気が重い…。 あれ以来、同じクラスの日吉くんともなんだか顔を合わせづらいし。 そんな私の思いとは裏腹に、新しい救急箱はすぐさま用意された。 …それが、跡部さんハサミで流血事件から1週間、という訳なのです。 「凄く…気が重いです…。」 救急箱が手渡され、もう話をつけてあるから早く行けと送り出されて、廊下を1人歩く。 あまりの気の重さに一人言まで出てしまう。
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