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どんなに遅く歩いても、進んでいればいつしか到着しているのが当たり前で。
一週間前も訪れたテニスコートに、私は再び来ていた。
相変わらず、テニス部ファン?の皆様の声がきゃあきゃあと響き渡っている。
いつもいつもこのフェンス前で騒いでいて、疲れないのだろうか?
はあ、と短いため息を吐いて、テニスコートの中を覗くと、鳳君と目があった。
彼はこちらに気づくと、すぐさま跡部さんに駆け寄り、何かを話していた。
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