1 再会

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セレ・イステラ……エデュス? 彼――ドゥナ様が言った私の名を反芻(はんすう)する。 セレ・イステラ・グリジットではなく、セレ・イステラ・エデュス? つまり、まだ私との縁は切れていないということなの? ドゥナ様のもとを去って、そろそろ半年。 とっくに私なんかとは離縁して、新しい妻を娶っているかもしれないと思っていた。 だからまだドゥナ様と繋がっていたということが、純粋に嬉しい。 もしかしたら、ドゥナ様も私のことを――。 「彼の話は本当なのですか?」 牧師様の声で、私は甘い夢から覚めた。 これまでも都合のいい夢をみて、そのたびに何度も絶望してきたのに。 私は苦い現実を噛み締めながら、牧師様の問い掛けに頷いた。 「確かに……私は、その、……ドゥナ様と、結婚……しました。だけど」 視線をドゥナ様へ向ける。 これまでの思い出を回想しながら、私は勇気を振り絞って、続きを言った。 「だけど、私は……これまで一度も、ドゥナ様の妻だと……思ったことはありません!」 泣きそうになりながらも、私ははっきりと断言した。 けれど次の瞬間、刺すような冷たい視線を感じ、私の体はビクッと震える。  
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