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西暦二千二十年。
世界の資源は底をついた。
しかし、電力火力を頼って生活を進化させてきた人類に資源なしの生活を変えることは容易ではなかった。
人は電気を望み、僅かの原始化も嫌った。
時は進み西暦二千五十年。
人は新しい社会を成立させた。
僅かばかりの原始化を行い発足されたそれは、近代化の時代に淘汰された階級制度だった。
一般人と奴隷。
それが現在の日本に復活した。
治療の困難や病人や孤児に罪人。欠員を補うために政府が秘密裏に拉致をしてきた者。
その者たちは過酷な労働を強制に課せられた。
逃れようとして待ち受ける結末は「死」である。
奴隷による強制労働の場所や職種は国内に数多(あまた)あるが、この物語は農場に入り込んだ少年トスカとその仲間の物語である。
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