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薄暗くて寒い廊下を歩くこと数分。
僕は職員室の前へと到着した。
寒くて仕方ないけど、僕はトントンとゆっくりドアを叩き、小さく挨拶してから中に入る。
職員室に入ると、ブワっと暖房が体に染み渡る。
部屋を見回すと、中にはあまり人が居なかった。
けど用のある先生は居た。
一人黙々と仕事をしている。
僕は直ぐ様その先生の所に足を動かす。
「あの、大野先生。生徒会の報告書を持って来ました」
仕事に集中していたのか、少し間を開けた後に先生は僕に気づき振り向いた。
「オォ塚田!ご苦労さん!!」
生徒会担当の大野先生は笑顔で書類を受け取った後、書類の中身をペラペラ捲った。
そしてピタッと手を止める。
「この書類……会長の判子以外ほとんど字が同じじゃないか?
もしかして塚田、お前一人で作ったのか?」
ギクリと心臓が跳ねた。
「え…あ…その……。全部じゃ無いですけど……」
僕は少し目を反らして答える。
それを見て先生はため息をついた。
「また押し付けられたのか…。困った奴らだ」
「み…皆、今日は用事があるらしいので…」
アハハと僕は無理矢理に笑った。
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