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『塚田ー。今日の日直代わってくれよー!』
『塚田君。悪いけど今日だけ掃除当番代わってくれない?
今日デートなんだ~』
他にも、図書室の掃除に荷物運びやその他もろもろ……。
今日だけで押し付けられた仕事が十件。
皆は僕の事を“お人好し” “良い人”と言うが、僕はお人好しでも良い人でも無い。
人から嫌われるのが怖くて、ただ周りのご機嫌取りをしてるだけだ。
生徒会だって本当は入りたくなかった。
でもクラスみんなに入れ入れと言われて仕方なく入ったと言う訳だ。
『塚田は良い奴だし適任じゃん!』
何が適任だ。
自分達が面倒だから押し付けただけだろ。
それでも僕は嘘の笑顔で引き受ける。
嘘 嘘 嘘。
僕は嘘の塊だ。
本音はいつも隠す。
たぶん子どもの時からそうなんだろうな。
「寒っ……」
ブルッと体が震えた。
そういえば廊下にいたんだった。
早く生徒会室に戻ろ。
僕は駆け足で生徒会室へと戻った。
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