一章:欲情と入り口

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ジリリリリ… 控えめに響く目覚まし時計。 そんな些細な音で、簡単に目は覚めた。 ――また、あの夢… うっすらと汗をかいた額を拭う。 「はぁ…。起きなきゃ」 怠い身体を起こして、制服に身を包み、軽く身仕度をした。 「周、起きてー」 部屋を出て、隣の部屋の扉をノックする。 ――と同時に、扉が開かれた。 「もう起きてるよ」 、
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