一章:欲情と入り口

3/19
前へ
/488ページ
次へ
見上げると、Tシャツにスウェット姿の、少し眠たそうな周。 「なら、早く着替えて降りればいいのに…」 無駄な行程が省けるのに、とブツブツ言うと、周が柔らかく微笑む。 「わざとだよ。…亜依が起こしに来るの、待ってたんだ」 「え…… 」 綺麗な顔で甘い言葉を囁かれたと思ったら、腕を引かれた。 力強くて、――暖かい。 、
/488ページ

最初のコメントを投稿しよう!

144人が本棚に入れています
本棚に追加