一章:欲情と入り口

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そこは、周の腕の中。 腰に回された両腕で固定され、抜け出そうにも身動きが出来ない。 「亜依、……おはよう」 犯罪的に甘い声と共に、近づいて来る周の顔。 目を伏せた綺麗さにゾクッと背を震わせつつ、諦めたように目を閉じた。 軽く触れて、離れた唇。 「……返事は」 「…おはよう……」 気恥ずかしさから目を逸らして応えると、満足そうに微笑む周。 視線を落としたままでいると、頤に指がかけられた。 「…んっ……」 引き上げられるままに顔を上げれば、素早く降ってきた唇。 先程よりも深くなった口づけに、息が苦しくなって。 、
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