一章:欲情と入り口

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「だっ……め…――周っ」 止みそうにないキスと、歯列を割って入って来ようとする舌に危機感を覚え、無理矢理 周の顔を引き離した。 顎を抑える私の手を優しく握り、周が不満げに眉を寄せる。 「なんで?まだ、足りない。 エネルギー不足」 「朝ご飯の用意とか、洗濯とか、いろいろやらなきゃだし…… 周も着替えないと、遅刻するよ?」 周が、焦って早口になる私に観念したように、拘束を解いた。 ホッと息をつき一階に降りようとして、思い出したように振り返る。 「周、学校ではちゃんと、 “お姉ちゃん”って呼んでよ?」 、
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