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『次はまたチーム分けてやろうよ!』
たっぷり水分を補給し、蝉の観戦とヤジを聞きながら第二試合がはじまった。
所々白い糸で縫い合わされたグローブと、皆が思い思いに被る色褪せたお気に入りのキャップ。
バッターボックスで一本足の小さな『王選手』が打つ気マンマンにこちらを睨んでいた‥
昼からはじまり、二試合が終わる頃には校舎は夕陽に赤く染まる…
『そろそろ帰ろうぜぇ~』
その声に促されるように、校庭を後に…
『あっ!みんな先に行ってて、オレ上履き持って帰るの忘れたから、取ってかえる』
『わかった!じゃあな~勇太!また来週!忘れんなよ~』
校門を出る友達を見送り、一人校舎に向かう勇太。
朝礼台の横をすぎ階段を数段小走りで上がると、半分開けられたガラス扉をすぎ校舎に入る。
五年生の下駄箱に置かれたままの上靴を、二本の指で持ち上げ…
『そうだ、花…枯れてないかな』
向日葵(ヒマワリ)。
クラスに置かれた向日葵が気になる。
『ちょっと見るだけ…』
静かに上靴を履き教室へ向かった
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