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階段を上がり、教室の前まで来ると廊下から中を見る。
『あれ?花が無くなってる…』
古い木製の横引き戸を少し開け中に入ると…
『勇太じゃないか!』
『あっ!先生、あの、花が気になって、だから入りました…』
叱られる…
勝手に入ったりしたら…
『そうかそうか、勇太は相変わらず優しい奴だな!花は先生が休みの間、用務員さんに預けてあるから、大丈夫だ!』
一瞬出た汗が毛穴にもどっていく。
『勇太は、恭介の親友だったもんな、きっと勇太が覚えててくれて、恭介よろこんでるぞ』
『…………。先生、恭介はなんで…死んだの……。』
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