~第一章~

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窓際の一番後ろ…恭介の席だったその場所に、いつも向日葵が飾られている。 去年の体育祭の後からずっと… 『勇太…あれは事故… 『ちがう!事故じゃない!一人であんな所にいくわけないもん…きっと、きっと…何かあったんだ!』 ふと我にかえり、自分が言った事の重大さを悔やんだ。 気まずさに強く背中を押される様に、教室を小走りで飛び出る。 栗の木の下のバットとグローブを掴み、校門を出ると辺りは薄暗く…踵をふんだ靴を履き直し、全速力で家路についた。
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