~第二章~

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海沿いの国道を走る… 海の上には分厚い雲が支配しはじめ、行き過ぎる車のライトは容赦なく、涙顔の少年を照らし走りさる。 ふと、国道に等間隔にならべられた激しく瞬きをする街灯の下に目をやると… 彼は、そこにいた…。 『恭介…なんで、なんで恭介は死んじゃったの?』 涙声と、話しを遮るような吃逆、うまく話せない。 『ゴメンね…勇太、ぼく、君に何も言えなかった。一番大切な友達の君に、ぼくは何も話せなかったね…』 『何があったの?きょうす…何が… 分厚く空を支配する雲の間からは龍がはしり、突然降り出した雨に容赦なく体を濡らされた。 街灯に照らされた少年の姿は霧の中に消えようとしていた。 『まって!恭介答えてよ!なぁ恭介!』 雨霧に包まれたアスファルト… 透き通る少年の顔は悲しみに歪んでみえた… 『恭介…………。』
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