~第二章~

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『それって、誰かに話したの?』 『うん。あの事故の数日後、刑事さんが家に来たの。刑事さんには話したとおもう』 『刑事さんなんて来たんだ…なんかテレビドラマみたいだね』 俯いたままの七海の横顔がとても大人っぽく…しばらく、見つめていた。 『勇太くん…あんまり見つめないで…恥ずかしいよ』 その声に我にかえり、慌てて俯き帽子を深くかぶり直す。 照れ臭さに手をひかれるように勢いよく立ち上がる。 『ごめん…。ありがとう。いろいろ聞かせてくれて』 慌てるように自転車に飛び乗り力いっぱいペダルを踏んだ‥ 七海と別れた後も、七海の事が頭から離れない… いまだ赤らむ顔を海風で冷ましながら、全速力で家路についた。
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