~第二章~

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家に帰り二階の窓をあけ外を眺める。 『恭介は学校に戻ったんだ、運動会が終わったのが4時から5時の間、七海の家まで20分…そこからまた学校に戻ると、学校に着くのは5時半から6時くらいかな?その時間学校にいるのは、先生しかいない…』 時計に目をやると、3時を少し過ぎたあたり… 『先生、学校にいるかな…?』 自転車にのり学校に向かう、自分が何をしようとしているのか、そんな事を考える余裕は、今の勇太にはなかった… ただ、恭介が居なくなった本当の理由を知りたい。 その思いだけが小学5年生の少年をつき動かせる。 国道の脇には、その後ろ姿を心配そうに見つめる、体操服姿の少年がいた…
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