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校門の脇に自転車をおき、花壇を見ると用務員さんが水をやるのがみえた。
『すいません。』
『なんだい?忘れ物かい』
『先生…いや清水先生は今日来てますか?』
『来てるよ。職員室におられるんじゃないかな?』
『ありがとうございます』
校舎に入り、廊下を裸足で歩き職員室の前で一度咳をした。
『失礼します…』
反応がない。
開け放たれた窓から、海風がカーテンを揺らしている。
『清水先生~』
っと、後ろから声がした。
『勇太かぁ、今日はどうした?』
『…あの…あの、昨日はいきなり帰ってゴメンなさい。』
『わざわざそれ言いに来てくれたのか?』
ニッコリ笑う先生の顔に少しホッとした。
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