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柚ちゃんを教室に送り届けたあと、自分の教室に向かった俺は……
京「お?田中じゃないか」
泣く子も黙る生徒会長がいた。
貴明「綾部先輩、おはようございます」
京「うむ、おはよう」
綾部先輩は挨拶を返した後思い出したようにいった。
京「さっきは妹を助けてくれてありがとう」
貴明「いいえ、知り合いが困っていたら助けるのが人ですから」
僕は控えめに言葉を返すと
京「お前らしいな」
綾部先輩はクスリと笑った。
そんな時、チャイムが鳴り響いた。
京「おっと、予鈴か、それではまたな」
綾部先輩は急ぎ足でその場を去った。
貴明「ゆっくり行こっと」
僕は鼻唄を唄いながら自分の教室に向かった。
教室に着いてみると恭也が机でグッタリしていた。
貴明「朝から沈んでるね~恭也」
恭也「結香と加奈に腕を引っ張られてな……貴明が助けてくれなかったからな……」
恨み節が聞こえてきたがいつも通りのスルーしてお決まりのセリフを述べた。
貴明「ドンマイ♪」
♪付きで言ってあげました。
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