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午後の授業をすっ飛ばし放課後、ため息を吐きながら屋上に向かう僕の姿がありました。
貴明「全く……職務怠慢だな……先生に言いつけようかね?」
1人、ス〇夫ばりの精神を発揮して帰りたいと思う今日この頃
貴明「はぁ……」
愚痴っても、ため息を吐いても何もならないとはわかっていつつも僕は屋上の扉を開いた……そこには
「遅かったじゃないか」
黒髪ポニテの大和撫子こと、綾部 京(アヤベ ミヤコ)生徒会長がいた。
貴明「いやぁ……放課後になって急に足が重くなりまして……」
出来るだけのポーカーフェイスで穏便に話を進めようとしたが
京「そうか、てっきり私を怖れて足が重くなったのかと思ったぞ」
どうやら僕にポーカーフェイスのセンスは無いようです。
貴明「で、何の用ですか?綾部先輩」
京「昔みたいに京と呼んではくれないのか?」
貴明「そんな資格、ないっすよ、だって彼氏じゃないんですから」
京「あの時、私をそう見ていてくれてくれたのか、非常に嬉しいのだが?」
と綾部先輩は答えて僕を期待の眼差しで見ていた。
貴明「やめてくださいよ、あなたと僕は近寄り過ぎたんです」
京「ふざけるな!!誰のせいでこうなったのかは自分でもわからん……が、少し距離を置いてみたらわかった、やっぱり私は君のことが好きなんだとな!」
綾部先輩の声が本物だと思った俺は口を開いた。
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