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Tとは母方の従兄で、一番上、アタシより7つ上。
彼はアタシの弟が生まれるまで(弟は更にアタシの7つ下)1人ぽつん、と、いとこの中で唯一の男だった。
それでも子供の面倒を見るのが子供ながらに上手いというか……
歳の近い従姉達にいびられながらもよく遊んでくれた。
異様な程に絵が巧くて、手先が器用。
自作のボードゲームを持ってきたこともあった程。
彼はアタシの弟が生まれた時、自分の弟の様にとても可愛がった。
彼は生まれつき、心臓の機能にトラブルを抱えていて、少し、静脈血と動脈血が混ざってしまう状態。
小さい頃はいつまで生きられるかわからない、なんて言われていたらしいけれど、結果的には激しい運動を避ければ日常生活に問題はなかった。
それでも、当時の主治医は彼の両親に、本人は生まれた時から今の状態だからなんて事無く生活しているけれど、両親と心臓を取り替えたとしたら、物凄くこわい(しんどい)よ、と言ったとか。
それがあったから知らせを聞いた時、真っ先に彼の心臓に何かが起こったのだろうか、と思った。
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