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蒼空「は~…早く家に帰って小説読みたかったのにな~」
この頃私は、新撰組を舞台とした歴史小説にハマっていたのだ。
蒼空「……そだ、母さんに…」
とケータイを出しながらそこまで言って、再びケータイを鞄へ直した。
(今の時間は仕事行ってるし…それに…)
ハッとして、頭を振って考えを慌てて消す。
それから、とある店の屋根の下に座り込んでぶつぶつ文句を言っていると、雨が上がり雲の間から太陽が覗いていた。
雨に濡れた街が、太陽の光でキラキラと輝いていた。
蒼空「お、雨止んで…無いか。まあこれくらいなら大丈夫だよね」
まだ雨は少し降っていて、水溜まりが所々に出来ているが、お構いなしに走って行く。
パシャパシャパシャ…
パシャパシャ…
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