ツマラナイ世ノ中。

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俺はいつもの様に空を眺めていた。 あの雲は何処から来たのだろう? わからない。俺はあの雲が生まれた瞬間から見ていたわけではない。 だけど、そんなことはどうだっていい。 こうやってブランコを漕ぎながら空をただじっと眺めている事が今一番の癒しだ。 ブランコから飛び、フェンスからスレスレの位置を越して地面に着地すると、タンポポやシロツメクサがあの雲に向かい力強く背伸びしてるのが目についた。 俺もそれに対抗するかのように精一杯の背伸びをすると、一瞬、あの雲が掴めるくらい空が近く感じた。
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