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次の時間は生物だったので俺は鞄を持ち、生物室へ向かった。
隣の席にはいつも俺を頼ってくる、貧乏なお坊っちゃまが座った。
こいつの家は金持ちだが、こいつの金遣いはあらくて、いつも財布の中身は空っぽ。
なのにいろんなもの買うから、一緒にいる時は、いつも俺がおごるはめに。
冷静になってこう考えるとおかしくないか?
いつも何気無くやっていたが、俺はこいつのなんだ?
まぁ、こいつの親には晩飯とかよくご馳走になってるからいいか…
ん?…まてよ。
俺は別にこいつの親に晩飯をご馳走になる必要はない。
何故なら、こいつが俺に頼み事をしてくるから、こいつの家にいるわけであって…もう、どうでもいいや…
「…ねえ?」
「ん?」
「何か考え事?」
「お前の非合理的思考と俺の存在意義について。」
「はい?」
「いや、なんでもない。」
「あ、そう。ってか眠い…」
「授業聞けよ。」
「ノートとってない人に言われたくないね。」
「はい、はい。」
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