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「こ、ここで…いいかなぁ?」
「…うん。」
“いつもの場所”
それは、まだ私達が一緒のバイトしてた頃、バイトが終わると遅くまで2人で喋っていた思い出の場所…
思い出の場所が、別れの場所になること、少し躊躇ったけど…
どうしても、最後…
2人でここに来たかった
今、あんたは何を思っているの…?
「………。」
「………。」
お互い沈黙のまま、時間だけが過ぎていく
何か話さなきゃ…
いつも、思ってること素直に伝えられなかった私だけど、
今日しかない…。
全て伝えられなかったら、きっと一生後悔する
静かに息を吸うと、その息づかいさえ震えている
必死に震えを抑えて、ゆっくりと口を開いた
「あ、あの……」
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