戻らない日々

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「……そっか…。」 少しの沈黙の後、吐き出すように出た言葉 「……ごめんな。」 あいつが一言発する度に、胸が張り裂けそうな緊張感に包まれる だけど、どんな答えでも受け入れる覚悟ができてる そして、何を聞いても…この人を責めたりしない…。 「…信じてくれて、ありがとうな。」 「…うん。」 ふぅっと大きく息を吐いた後、あいつはゆっくりと話し出した 「浮気ってのは…嘘って言うか……キスなんてしてないんだ。 ただ、俺のこと嫌いになってくれたほうが…別れやすいんじゃないかって…そう思ったんだ…。」 あいつの目から、一粒の涙が流れた 「本当に、ごめん…」 .
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