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『ごめん、やっぱり明日会えない』
初めてのお泊まりデート前日、突然送られてきたあいつからのメール
こんな異様な雰囲気のメールは初めてだ…
私はすぐに電話をかけた
呼び出し音が、やたら大きく聞こえる
高鳴る鼓動が、まるで警告音のよう…
足から徐々に全身に広がる体の震え
もうこの時すでに、このメールの意味とこれから言われることを無意識に察知していたんだ…
『…もしもし』
いつもより低い、愛しいあいつの声が受話器越しに響く
「あ……」
さらに鼓動が高鳴った
あいつの声が、もう他人のように聞こえたから…
震える手と声を抑えながら、ようやく発した言葉…
「……なんで?」
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