絶望と天使

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屋上。 殺風景な町並みと生い茂る草原が小さく見える。 仮面をつける。 そのまま、屋上から飛び降りる。 いつもの雲の上。 シルクのベールを身に纏い、大きくあくびをする。 椅子に座る。 足を組み、紅茶を啜る。 「あら、貴方は」 目の前に一人の男性。 「未練、消えたぞ」 剣を向ける。 「そんな物騒な物、下ろして下さい」 「あんたが俺に与えた唯一の¨力¨だ。死を超越する為に、俺は戦う」 「わかりました。私は強いですよ?」 「そんな事、生前から知ってる」 「…行くよ」
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