絶望と天使

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体育館。 「ほら、力こもってない」 「白雪が強すぎんだよ」 二人、木刀で対立。 俺の名前は実王。 これでミオと読む。 そして、相手は白雪。 これでユキと読む。 不思議なくらい読みづらい名前だが、実名だ。 出会いは入学式。 この学校に剣術部が無い事を知った俺は、先生に相談。 何とか同好会として成り立ったが部員は一人。 もう終わりか、と思っていた時に入ってきたのが白雪だった。 白雪はチャンバラ型の一刀流。中学2年の時に肩の怪我で剣道を挫折。しかし、「剣術で総合大会みたいなのがある」という見出しで広告を張ったら、食いついてきた。
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