序章を語る程度の話

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 ここは幻想郷……俗世で忘れ去られた物達の行き着く場所。 私たちは幻想郷で毎日を自由に楽しく生きていた。 「霊夢……貴女が居なくなってもう半年ね」 そう呟き、私は霊夢のお墓の前に幽香にもらった花を添える。 人間には寿命があり、それは決して逆らえない運命であった。 私は大妖怪であるため寿命というものがない。 だがそれはとても良いものではないのだ。 今回のようにとても仲良くしていた者が死んでいくのをただみていることしか出来ないのだから…… 私は霊夢の死期が近づいていたのがわかった時に幻想郷で唯一の医者である永琳の元へ行き、蓬莱の薬を作ってくれるように頼み込んだが永琳に本人の同意がないと無理と言われ霊夢に話した。 すると霊夢は 「紫、気持ちはありがたいけど私は神につかえる身……もし私が蓬莱の薬を飲んでしまったら神が私を人間として産まれさせた意味が無くなるの」 と一蹴されてしまったのだ。
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