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紅魔館の中は心なしか以前と違い活気が薄れているような気がする。
等と思いレミリアと他愛ない話しをしていたら客間に到着した。
「八雲さん、お久しぶりです」
と咲夜が迎えてくれる。
その奧に座っているのはパチュリーなのだろうかこちらを見たと思うと直ぐに持っていた本に目を落とし
「紫じゃない、久しぶりね」
と言った。
「久しぶりなのにずいぶん冷たいんじゃない?」
「あら、そんなことないわよ?いつも通りじゃない」
少し八つ当り気味に返答をしたもののパチュリーの冷静な一言により熱が冷めた。
「そんなことより早く紅茶を飲まないと冷めちゃうわよ?」
気がつくといつの間にか人数分の紅茶がテーブルの上に置いてある。
不思議な事が起こっているのに、何一つ不自然ではないという感覚……いつもながら不自然だ。
「そんな顔してないで温かい内に召し上がってくださいよ。美味しくいれられたので」
難しい顔でもしていたのだろうか、言葉に甘えて紅茶に口をつける。
自分で美味しくいれられたというだけあり、本当に美味しい……帰ったら藍に紅茶の入れ方を練習させましょうかしら。
そういえばなにかを忘れていることに気付いた。
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