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パチッ
篶「やぁ、おはよう。」
今度は直ぐに起きたらしい。時計があまり進んでいない。
紅「おはよう。、、、じゃなくて‼死神?前から変な奴だと思ってたけど、、、遂にいっちまったのか?」
篶「まぁ、信じられないのも無理はないけどね。君が寝ている間に色々調べさせてもらったよ。」
慧は飄々とした口調でそう言った。
紅「お前ッ❗」
篶「まぁ、取り敢えず聞いてよ。」
紅「なんでお前の話なんか聞かなきゃならねぇんだよ⁉」
篶「その瞳の秘密、知りたくない?」
ゴクリ
無意識の内に紅蓮の喉が鳴る。
紅「、、、知っているのか?お前は」
篶「あぁ、知っているよ。君の瞳がなぜ水に触れると紅くなるか。なぜ火を見るとその瞳は焔を宿すのか。」
その言葉を聞いた紅蓮は戸惑う。
(俺は自分の瞳のことを誰にも教えて貰えなかった。だが篶賀崎の言葉を信じて良いのだろうか?)
黙りこむ紅蓮に慧は声を掛ける。
篶「クスッ覚悟が決まったらここに来て。僕の知る全てを教えよう。ここは君の家からそう離れていないところにあるから。右に真っ直ぐ行けばいいでしょう。では、また。」
薄い微笑を浮かべつつ、一枚の紙を紅蓮に渡し、去っていった。
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